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【第1回】山谷の「ちなみに…」

今回の山友会ニュースレターからの新企画「山谷のちなみに…」。 山谷スタディツアー開始当初からガイドを務めてくれているボランティアの服部さんが、ツアーで紹介するスポットを少しずつご紹介します。 思わず誰かに「ちなみに…」と言いたくなる小話をお届けする予定(?)です。 お楽しみください! ********** 山谷スタディツアーを始めて3年、場所の割にアクシデントやハプニングに恵まれないこのツアーで、今までで一番ビックリしたことと言えば…。 「回向院に建てられたカール・ゴッチのお墓」でしょうか。 2年前の7月のスタディツアーで、南千住駅近くにある回向院分院に見慣れぬ立派なお墓が建っていました。



小塚原回向院

※小塚原回向院を案内する服部さん

「なぜ史跡エリアに新しいお墓…?」

と、目を凝らしてみると、墓碑銘に“カール・ゴッチ”と刻まれておりました。



※カール・ゴッチの墓 「なぜ日本にカールゴッチのお墓が?」


と、衝撃と疑問が自分の中で駆け巡ったのでした。 自分たちの世代(昭和3?年生まれ)でカール・ゴッチと言えば、


「新日本プロレスのレスラーたちの大先生。アントニオ猪木が師と崇める、セメント(真剣勝負)でやらせたら当時のプロレスラーの中で誰よりも強いと言われていたレスラー」


だと、学生時代スキーに行く車の中で、当時タイガーマスクブームに沸く新日プロレス好きの友人から、熱く語り続けられた記憶があります。 そんなカールゴッチのお墓が、なぜ日本に?それも南千住の地に?と不思議に思い、調べてみたところ、次の記事を見つけました。 ・アントニオ猪木ら出席、カール・ゴッチさん納骨式(日刊スポーツ|2017年7月28日) https://www.nikkansports.com/battle/news/1863548.html 日本でお墓を持つことは結構ハードルが高く、お寺にお墓を持つ場合はそのお寺の檀家であることが一般的です。そして、檀家であるということはそのお寺の宗派の信徒であることになります。

また、公営の墓地に関しては、東京都の場合を例にとると

① 申込者が東京都民であるか、その墓地のある市区町村に住民票を持っていること ② お墓に入れる人はその申込者の親族であること

などなど、信仰や居住地など日本の家族主義的ともいえる制約があります。 さらに、お墓を持つことも大変なことですが、それを維持していくのもまた大変なことです。 山友会も事務所近くの光照院にお墓がありますが、そのためには檀家の方を含めて寺院の方達のご理解とご好意によって、檀家でもなく信徒でもないのにお墓を建てさせていただいているところもあるわけです。



山友会のお墓の話は別の機会に譲るとして、カールゴッチのお墓ですが、お墓のある回向院の史跡エリアには、吉田松陰や橋本佐内をはじめとする幕末の志士達をはじめとして、果ては鼠小僧や腕の喜三郎、高橋お伝などの歌舞伎や映画の題材になった市井の悪党とされた人たちと並んで建っており、これもまた何故?ってところであったりもします。 (これはまたのお楽しみに、ということで…)

(広報支援チームやまとも・ボランティア 服部芳弘)

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