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「ホームレス」とは、誰なのか?
2019年 冬の募金 へのご協力のお願い
「ホームレス」として向き合うのではなく、ともにこの世の中を生きる一人の人間として向き合う。
わたしたちが彼らに最もすべきことは、これなのです。
東日本を中心に大きな被害をもたらした台風19号。
史上最大規模の台風が通過し、人々が命を守らなければならない状況にあるそのとき、
避難所を頼った路上生活者が行政に受け入れを断られてしまうという、心痛む出来事がありました。
住民であるかどうかを基準とした差別的な対応に批判が殺到した一方で、
路上生活者を同じ避難所で受け入れることについて、
「ホームレスと同じ避難所では危ない」
「感染症が蔓延する」
「臭い人と一緒の空間にいたくない」
「税金を払っていないのだから、公的な支援を受ける資格はない」
など、ホームレス状態にある人々への根深い偏見や無理解が、いまもなお存在することを浮き彫りにしました。

「ホームレス」とは、あくまで住まいを失った状態であることを表した言葉です。
「怠け者」や「危ない人」という、多くの人々がその言葉から思い起こすことは、
根拠のない印象やイメージに過ぎません。
「ホームレス」でない人々と同じように、怠け者の人もいれば、勤勉な人もいる。
ただそれだけのことです。
汚れた様子でいるのも、感染症の危険にさらされているのも、
好き好んでしていることではありません。
住まいやお金がないことで、そうならざるを得ないのです。
必要なのは、「あなた」と「わたし」として向き合うこと

「ホームレス」であることで、蔑みや哀れみのまなざしを向けられることは彼らの心を深く傷つけます。
そして、人々から目を背けられることは、生きる意欲を失わせます。
「ホームレス」として向き合うのではなく、ともにこの世の中を生きる一人の人間として向き合う。
わたしたちが彼らに最もすべきことは、これなのです。
山友会は、山谷地域を中心にさまざまな活動を通して
ホームレス状態にある人々と出会い、一人の人間として向き合い続けてきました。
そして、そのことによってホームレス状態にある人々が深い孤独から癒され、
前向きに生きる力を取り戻していくことを多く経験してきました。
社会からの厳しいまなざしを向けられたホームレス状態にある人々が、
ひとりではないと感じ、笑顔を取り戻すために。
皆さまの力をお貸しください。
あなたのご寄付でできること
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