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山谷・アート・プロジェクト

フォト・コンテスト2023
​結果発表

​審査員(50音順)

2023年度写真大賞

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​撮影:Tokio

一般投票からのコメント

「ふっと見上げたら…ずっと、見ていてくれたのか? 一日の終わりのすべてを包んでくれているように感じてしまった。良いも悪いも隙間から。なんか大きな安堵がある」

講評

「今年の大賞の写真は、ドヤの窓から見える夕焼けの雲たち。作者はどこを見つめ、何を考えながら、シャッターを押したのだろう。この写真からは、さまざまなことが読み取れ、感じられます。アートとは、イマジネーションから生まれる共感なのです」

審査員:一般投票で最多投票数

講評:後藤勝(山谷・アート・プロジェクト)

ほのぼの賞

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撮影:Hideaki

講評

「育休中の看護師さんが、二人の子どもを連れて山友会のクリニックに遊びに来てくれたところを撮影。看護師さんの表情がとても優しく、地元で信頼されている様子がわかります。こういう看護師さんがいたら病気になっても安心ですね。彼女の人柄がほのぼのと伝わってくる素晴らしい写真です」

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審査員:朝日教之

フォトグラファー。

1982年朝日新聞社入社。大阪本社写真部、阪神支局を経て、1987年から東京本社写真部。神戸大学に同行しチベット奥地のルポや1989年の天安門事件の取材などを経験。神戸の児童殺傷事件をきっかけに中学生の心の動きをルポする連載「素顔の中学生 保健室から」を企画し1998年、日本新聞協会賞を受賞。アエラ・フォトディレクターを経て、現在全日写連関東本部委員。

リアル写真賞

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撮影:​Masaharu

講評

「もうこの路上で踊っている人のポーズや表情がナイスタイミングで、なんともいえず笑ってしまいますし、観客がどういう人たちか、遠くにスカイツリーまで見えて、どこで何をやっているのかが一枚で伝わります。みなさんマスクをしていて、お年寄りが多いから新型コロナかインフルエンザを警戒しているのかな、など(外で見ているのですから、マスクは外してもいいかもしれませんが)、いろいろな情報がこの一枚で見てとれます。ジャーナリスティックな一枚だと思います。伝える力が抜群の素晴らしい作品です。拍手!」

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審査員:岩永直子

HPVワクチンや新型コロナウィルスなど、主に医療に関連した記事を発信。

読売新聞社とBuzzFeedを経て、2023年にフリーランス記者となる。

初の単著『言葉はいのちを救えるか?生と死、ケアの現場から』では、医療記者として長年追ってきた「障害者への偏見」「安楽死」などのテーマを扱った。

エッセー集『今日もレストランの灯りに』も出版されている。

◆Note:岩永直子◆

がきんちょファミリー賞

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撮影:Koji

講評

「なんの木でしょう。複雑な複雑な混沌としている姿に惹かれます。あるがままの美しさと解けない魅力に惹かれました。」

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審査員:大山光子 

“がきんちょ”ファミリーあだち子ども支援ネットの管理人(台東区今戸が故郷)

◆“がきんちょ”ファミリー◆

一緒に生きていきま賞

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撮影:Tokio

講評

「人が生きていたことに思いを寄せること。その大切さに、宗教の違いは関係ないのだと思わせてくれる。3人の後ろに、もっと多くの山谷の人たちが並んでいるようにも思えます。

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審査員:緒方英俊 

NHKジャーナル 解説デスク
1993年 NHK入局。科学文化部の記者などを経て現職。
元保護犬の「ももこ」に散歩で鍛えられています。
好きな古墳は「箸墓古墳」です。好きなパンダは「結浜」です。

◆NHKジャーナル

通販生活読み物賞!

通販生活読み物賞

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撮影:Daimon

講評

「写真には、撮る人とその場にあるものとの「関係性」が映り込んでくると思います。街並み、イベント、炊き出し、看護師さん、ネコ、お猿さん……そして自分。この写真は、看護師さんの表情がとっても素敵。それはつまり、撮影者であるDaimonさんとの関係が素敵ってこと。部屋に飾られた写真も効いています。」

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審査員:釜池雄高 

「通販生活」読み物編集長
2001年から「広告批評」編集部に所属し、2007年に株式会社カタログハウスへ。
カタログ雑誌「通販生活」の商品を売らない「読み物ページ」の編集を担当する。
また、2015年から同社の社会貢献活動の一環として「こども食堂」を広げる活動に携わる。

◆通販生活◆

優しい眼差し賞

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撮影:Misao

講評

「作品から伝わる猫への愛情、お部屋の中にも猫がいるなんてお茶目なコメント、猫と温め合って眠った過去、行ってみたい鉄道の旅。Misaoさんはきっとロマンティックな方なのですね。」

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審査員:北澤桃子

2003年よりアートと福祉に関わる仕事に従事。商品デザイン・展覧会企画など様々なプロジェクトに関わる。
福祉施設での管理者経験などを経て仲間と共に、2021年ジョイン・クリエイティブマネジメント株式会社設立・代表取締役。福祉施設“嬉々!!CREATIVE”を運営。2022年一般社団法人ALTAM設立。

老若男女障害の有無を超え、だれもがその人の得意なことを活かし嬉々として創造的に暮らせる社会を目指して活動中。

◆一般社団法人ALTAM◆

◆嬉々!!CREATIVE◆

コスモス賞

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撮影:Hiroyoshi

講評

「コロナ禍に引っ越した新社屋の屋上で、2023年夏、初めて観ることのできた花火。10月に亡くなったOさんを囲みながら、3人のスタッフが仰ぐ夜空は本当に美しく、4年分の記憶が蘇るような感覚がします。新しい出会い、いくつものお別れ…たくさんの「あの日」があり、大切な誰かを想い出すきっかけとなるこの一枚に、コスモス賞を贈りたいと思います!」

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​審査員:訪問看護ステーション・コスモス

「山谷に関わりながら看護を!」との想いから、看護の仲間が集まり「山谷地域を含めた訪問看護ステーションの開設」をする。以後地域に根付いた活動を続けている。1999年夏設立。

◆訪問看護ステーションコスモス◆

熱賞

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撮影:Kuraki

講評

「この景色を作ったのは人だ!俺たちも人なんだ!輪なんだ!」

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​審査員:坂本博之

SRSボクシングジム会長。「平成のKOキング」「孤高のインファイター」の異名をもつ元日本/東洋太平洋チャンピオン。
全国の養護施設の子供達を支援し、2017年にアスリートによる社会貢献活動の輪を広げていくことを目的とする「HEROs SPORTSMANSHIP for THE FUTURE」において、HEROs賞を受賞。SRSボクシングジムでは、フィジカルな強さだけを追い求めるのではなく心の強さも追求している。

◆SRSボクシングジム◆

希望があるで賞

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撮影:Kuraki

講評

「道に果てはありません。この道は日本中の街とつながっています。都会から田舎へ、東京から北へ西へ南へ…。この道の向こうには新しい景色の広がりと出会いがあります。そのワクワクする気持ちと希望を感じさせてくれる写真ですね」

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​審査員:野中章弘

80年代より、アジアの紛争地などの取材を続けてきた。現在は大学でジャーナリスト教育に取り組んでいる。アジアのジャーナリストのネットワークであるアジアプレス・インターナショナル代表。

◆アジアプレス・インターナショナル◆

友愛会賞

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撮影:Tokio

講評

「ドヤがなくなり山谷の風景が変わっていくのは寂しいです」

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​審査員:吐師秀典

高校生の時から山谷に来てかれこれ30年になる。NPO法人友愛会理事長。訪問看護師でもある。

◆NPO法人(特定非営利活動法人)友愛会◆

審査員賞

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撮影:Teruo

講評

「写真を撮ることは、見ることを問うこと。わたしたちが「見ている」と自覚している感覚と、図像として現れるイメージとの乖離は常に存在し、それは、見ることへの問いかけとしていつも横たわっている。しかし、シャッターを切るものにとって、その乖離があることこそがスリリングな喜び、偶然の果実であり、唯一無二の魅力を放つということを、この写真は物語っているように思う」

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​審査員:日沼禎子

子美術大学教授。ギャラリー運営企画会社、美術雑誌編集者等を経て、1999年から国際芸術センター青森設立準備室、2011年まで同学芸員を務め、AIRを中心としたアーティスト支援、プロジェクト、展覧会を多数企画、運営する。
陸前高田AIRプログラムディレクター(2013年~現在)、さいたまトリエンナーレ2016プロジェクトディレクター、緑と花と彫刻の博物館(宇部市ときわミュージアム)アートディレクター(2017年~)、他を歴任。

◆女子美術大学◆

清川二丁目賞

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撮影:Jiro

講評

「シャッターの、瞼を眇めた眼差しは、山谷で生きることの、一言には尽くせない陰翳を浮き彫りにする。ただ、そこに在ることの、重みと深みを湛えた一枚」

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​審査員:自立支援センターふるさとの会

1990年に「山谷地域」を中心にホームレス支援を行う「ボランティアサークルふるさとの会」として活動をスタート。1999年に特定非営利活動法人(NPO法人)の認証を受けました。「認知症になっても、がんになっても、障害があっても、家族やお金がなくても、地域で孤立せず最期まで暮らせるように」をスローガンに活動をしています。

◆自立支援センターふるさとの会◆

ポルテホール連絡協議会賞

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撮影:Masaharu

講評

「あがったコロッケ、あがった気持ち、あったかいコロッケ、あったかい気持ち、人から人へ」

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​審査員:ポルテホール連絡協議会 橋本久美子

子供、女性、家庭、家族に必要なことを専門職と地域の対話と繋がりの中で動き続けている団体です。

◆Adachiちゃりネット◆

ドキュメンタリー写真賞

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撮影:Tokio

講評

「ふと空を見上げたら、面白い雲だな、シャッター押しちゃおう。そんな思いがストレートに伝わってくる写真です。朝日か夕日の時間帯の光もきれいで、写真の構図もバランスが良く、ビルも程よくシルエットになっていてより雲が際立っていると思います。」

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​審査員:宮本 直孝

フォトグラファー。1961年 静岡県生まれ、1984年 早稲田大学中退、渡伊。1990~1991年 オリヴィエーロ・トスカーニに師事、1993年 帰国、独立。2003年 渡伊、PHOTOGROUP SERVICE所属。2005年 帰国。
EXHIBITION
2007年 「forty six portraits of beautiful women」 表参道・スパイラル
2010年 「COVER GIRLS」表参道・スパイラル
2010年 「THE CATS」表参道・スパイラル
2010年 「Fill the Cup with Hope」WFP チャリティ写真展 表参道・GYRE
2012年 「ロンドンパラリンピック選手写真展」東京メトロ 表参道駅 AD ウォール
2016年 「Portraits of Refugees in Japan‐難民はここにいます。」表参道駅 AD ウォール
2017年 「母の日-I’m a mother of a child with Down syndrome.」表参道駅 AD ウォール
2019年 「11 月22 日はいい夫婦の日」表参道駅 AD ウォール
2020年 「医療従事者ポートレート」表参道駅 AD ウォール
2022年 「STAND WITH UKRAINE」表参道駅 AD ウォール

◆NAOTAKA MIYAMOTO◆

スーパーグレート賞

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撮影:Daimon

講評

「この1枚にDaimonさんの生活が詰まっていると感じました!写っている物、構図も全てすごくいいです。挫いた足を「看護師さんが手当してた」という感じも含めて生きている、と感じました。」

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​審査員:弓指寛治

アーティスト。1986年三重県伊勢市生まれ。
名古屋学芸大学⼤学院修了後、学生時代の友人と名古屋で映像制作会社を起業。2013年に代表取締役を辞任し上京、作家活動を開始。同年の秋に母が自死してしまい、これまでの人生観や生活が一変してしまう程の大きな失望を経験する。 この出来事をきっかけに死者への鎮魂や、
亡き者への視点を変容させる絵画作品の制作を手掛け始める。

◆YUMISASHI KENJI WORKS◆

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