
きっと、社会はやさしくなれる。
社会から孤立し、生活に困窮した人々がひとりではないと感じ、笑顔を取りもどすために。
あなたの力が必要です。
ホームレス状態にある人々の抱える深刻な問題

仕事を失う。住まいを失う。
ホームレス状態に至る経緯は様々です。
もしかすると、そこに至るまでに、誰にも助けを求めることが出来なかったのかもしれません。
本当に苦しいときや辛いときに、誰かが手を差し伸べてくれるようなつながりを失ってしまっていることが、彼らの抱える最も深刻な問題なのです。
そして、そうした社会的に孤立した状況は、やがて「自分は誰からも必要とされていない」という想いを抱かせ、前向きに生きていく力を失っていくことにつながっていきます。
ホームレス問題の現状

全国でホームレス状態にある人々は、約3,000人いるとされています。※1
しかし、これは駅や河川敷などで路上生活を送っている方だけの人数であり、いわゆるネットカフェ難民などの路上生活の危険が高い人は含まれていません。ネットカフェ難民の状態にある方が5,400人※2、安定した住まいのあるなしに関わらず年収127万円以下で暮らす人は日本に約1,910万人以上※3と推計されています。
路上生活を送る人が少なくなっていることでホームレス問題は解決に向かっているように見える一方で、何かのきっかけで路上生活に陥ってしまう可能性が高い人々の存在が浮き彫りになっているともいえるのではないでしょうか。
さらに、世帯構造の変化による単身世帯の増加、所得や雇用の格差、ニートやひきこもりの状態にある人々の存在など孤立にともなう生活困窮と関連するさまざまな社会問題が表面化してきている現状※4があります。
※1 ホームレスの実態に関する全国調査(概数調査)結果について(令和5年4月|厚生労働省)
※2 住居喪失不安定就労者等の実態に関する調査報告書(平成19年8月|厚生労働省)
※3 2022年の相対的貧困率15.4%(OECD基準)より推計。(参考:「2022年 国民生活基礎調査の概況」)
・相対的貧困率…所得中央値の一定割合(50%が一般的。いわゆる「貧困線」)を下回る所得しか得ていない人の割合。2022年の貧困線は127万円(OECD基準:xxxxx)。
(参考:「国民生活基礎調査(貧困率)よくあるご質問 」(厚生労働省))
※4 参考「社会保障審議会生活困窮者自立支援及び生活保護部会(第1回)資料」
出典・データ更新 ※OECD基準1日2.15$をどう表現するか?
山谷地域の現状

簡易宿所(ドヤ)が密集していたことから、日雇い労働者が多く集まる街であった通称「山谷地域」。
私たちは30年以上この地域で活動を続けてきました。
戦後の復興や高度経済成長を支えたとも言われる日雇い労働者の人々は、不況や産業構造の変化の影響でその多くが路上生活を余儀なくされました。
今ではドヤに暮らしている人々の約9割が生活保護を受給しており、そのうちの約7割が高齢者という状況になっています。※5
様々な事情で家族との縁が途絶えてしまった方も多く、身寄りがない彼らは介護が必要な状態になったり、病気が悪化しても誰にも気が付かれないということが起きやすくなっています。
山谷地域の高齢化率は7割、そしてドヤに住む約9割の人々が生活保護を受給しています。
※5 東京都福祉保健局「山谷地域簡易宿所宿泊者実態調査」
ホームレス問題を根本的に解決するために
ホームレス状態にある人々の存在は、互いに手を差し伸べあうことのできる人と人とのつながりがこの社会に失われつつあることを意味しているのかもしれません。ホームレス状態に ある方たち一人一人が地域の中で孤立せずに暮らしていけることが、ホームレス問題を根本的に解決する大きな一歩になると私たちは信じています。
私たちの取り組み
山友会は、ホームレス状態にある人々が、ひとりではないと感じて笑顔を取りもどすことを使命に、医療・食事・住まいなど様々な支援活動を通して、ホームレス状態にある方々とつながりを持ち、孤立せずに暮らせるコミュニティを築いていま す。

相談室
生活上の問題や健康上の問題に対しての相談支援や、地域生活サポート(見守り、関係機関との連絡調整、緊急時対応)を行っています。

食堂
無料診療所の患者さんや相談室の相談者の方など、山友会を訪れた人々に昼食の提供を行っています。

山友荘
介護が必要であることや、病気や障害のため一人暮らしが難しくなった方のための日常生活支援住居施設を運営しています。

山谷・アート・プロジェクト
山谷や路上で生活している方々に写真で自分を表現し、社会とのつながりを感じてもらうことを目指しています。

山友会クリニック
おもにホームレスの実態にある方など、健康保険証を持たないことで一般の医療機関を受診できない方々を対象に無料診療を行っています。

炊き出し・アウトリーチ
隅田川沿いに住むテント生活の方や路上生活の方々に対して、炊き出しとアウトリーチ(訪問相談)を行っています。

居場所・生きがいづくり
プロジェクト
地域の中で孤立せずに暮らすことのできるための居場所と生きがいづくりをサポートしています。

共同墓地の運営
山友会とつながりのある路上生活を経験された方のためのお墓を運営しています。
団体概要
【名称】 認定特定非営利活動法人 山友会
【住所】 〒111-0022 東京都台東区清川2-32-8
【設立】 1984年10月17日 ※法人格取得年月日 2002年3月19日
【理事長】 大脇 甲哉
受賞歴
2009年 第24回 東京弁護士会人権賞
2010年 第38回 読売新聞主催 医療功労賞(理事・看護師長※当時 リタ・ボルジーが受賞)
マンスリーサポーターになると


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1年間の活動の様子や実績をまとめた年次活動報告書「山友会白書」をお届けします。※年1回発行予定
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活動の近況をご覧になれる山友会ニュースレター(メール配信)をお送りします。※年2回発行予定
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活動のトピックスやイベント・ボランティア募集などの情報満載のやまとも通信(メールマガジン)をお送りします。※月1回発行予定
応援メッセージ
本田 徹 氏
(認定NPO法人 シェア=国際保健協力市民の会 代表理事・福島県飯舘村「いいたてクリニック」常勤医)
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